転職準備 1. いまの状況を整理する

施工管理を辞めたいとき、辞める前に今の会社で確かめられること

施工管理 辞めたいと思ったら、理由を「今の会社の中で変えられるもの」と「会社を変えないと変わらないもの」に分けます。変えられるものは、残業代の払われ方、残業の上限、配置や評価の仕組みを、辞める前に確かめます。そのうえで決めれば、次の職場で何を確かめればよいかもはっきりします。

もう限界かもしれない。でも、辞めたあとで「辞めなくてもよかった」と思うのも怖い。施工管理の方なら、そんな迷いを抱えることもあると思います。

この記事では、1人のモデルケースと一緒に、施工管理 辞めたいときに、辞める前に確かめられることを順番に見ていきます。

モデルケース(架空の人物と仮の内容)

Xさんは32歳、土木の施工管理です。残業が月60時間ほどの月が続き、頑張っても評価されないと感じています。

辞めたい気持ちが強くなっていますが、何から考えればよいか分かりません。

  1. 施工管理 辞めたいとき、なぜ先に理由を分けるのか
  2. 建設業から転職した人は、何を理由に辞めているか
  3. Xさんの施工管理 辞めたい理由を分けると、何が見えるか
  4. 施工管理 辞めたいとき、辞める前に何を確かめるか

施工管理 辞めたいとき、なぜ先に理由を分けるのか

辞めたい理由の中には、今の会社の中で変わるものと、会社を変えないと変わらないものが混ざっているからです。

まず、施工管理 辞めたい理由を、2つに分けて考えます。

表: 施工管理 辞めたい理由の分け方(考えられる例)

分け方 理由の例
今の会社の中で変わる見込みがあるもの 今の現場の忙しさ、今の上司との関係、残業代の払われ方の誤り
会社を変えないと変わりにくいもの 会社全体の休日の制度、給料の決め方、会社が受ける工事の種類

前のほうは、施工管理の担当する現場や部署が変わる、会社に確かめて正してもらう、などで変わることがあります。後ろのほうは、会社の仕組みそのものなので、施工管理として働く会社を変えないと変わりにくいものです。

つまり、施工管理 辞めたいときは、まず理由を分けると、辞める前に確かめることが見えてきます。

では、建設業から転職した人は、実際にどんな理由で辞めているのでしょうか。

建設業から転職した人は、何を理由に辞めているか

前の勤め先が建設業で、自己都合で辞めた転職者の理由でいちばん多いのは「能力・実績が正当に評価されないから」で、28.4%でした。

施工管理を辞めたい気持ちは、自分だけのものではありません。国の調査で、前の勤め先が建設業だった人が、自己都合で辞めた理由を見ます。

表: 施工管理 辞めたい理由の目安(前の勤め先が建設業で、自己都合で辞めた転職者。3つまで)

理由 割合
能力・実績が正当に評価されないから 28.4%
賃金が低かったから 27.6%
会社の将来に不安を感じたから 25.0%
満足のいく仕事内容でなかったから 22.6%
労働条件(賃金以外)がよくなかったから 22.4%
人間関係がうまくいかなかったから 20.8%

※ 厚生労働省「令和7年転職者実態調査」。自己都合で辞めた転職者に占める割合で、主な理由の抜粋です。施工管理に限った数字ではありません。

つまり、評価・賃金・将来・仕事内容・労働条件・人間関係と、辞める理由はひとつに偏っていません。だから、自分の理由がどれに当たるかを分けることが、最初の一歩になります。

では、Xさんの理由を分けると、何が見えるでしょうか。

Xさんの施工管理 辞めたい理由を分けると、何が見えるか

Xさんの理由は「残業の多さ」と「評価」でした。残業は今の現場の事情が大きく、評価は会社の仕組みの問題でした。

Xさんは、施工管理 辞めたい理由を書き出して、2つに分けてみました。

表: Xさんの施工管理 辞めたい理由を分ける(仮の内容)

Xさんの理由 中身 分け方
残業が月60時間ほど続く 今の現場が工期に追われている。前の現場では月30時間ほどだった 今の会社の中で変わる見込みがある
残業代が少ない気がする 明細の残業時間と、自分の記録が合っているか分からない 会社に確かめられる
頑張っても評価されない 評価の基準が示されず、誰が決めているかも分からない 会社の仕組みの問題

Xさんは、残業代と施工管理の現場の配置は、辞める前に会社に確かめられると気づきました。一方で、施工管理の評価の仕組みは、聞いても変わらないかもしれません。

つまり、Xさんが辞める前にやることは、残業代と配置を確かめ、評価の仕組みを聞いてみることでした。そのうえで変わらなければ、次の会社では評価の仕組みを確かめて選べます。

では、施工管理 辞めたいとき、辞める前に何を確かめればよいのでしょうか。

施工管理 辞めたいとき、辞める前に何を確かめるか

確かめるのは4つです。残業代の払われ方、残業の上限、配置換えの見込み、評価の仕組み。どれも会社に聞けることです。

辞めると決める前に、聞けることは聞いておきたいですよね。施工管理 辞めたいときは、次の4つを順に確かめます。

施工管理の残業代の払われ方を確かめる

施工管理として働いた残業の時間を自分で記録し、給与明細の残業時間と比べます。管理職とされている人も、確かめる意味があります。労働時間の決まりが外れる「管理監督者」に当たるかは、役職名ではなく、仕事の内容や権限、働き方の実態で判断されるからです。

施工管理 辞めたい前に、会社にこう聞く

「残業時間は、何をもとに数えていますか。私の先月の残業時間と残業代の計算を、教えていただけますか。」

施工管理の残業の上限を確かめる

建設業にも、2024年4月から時間外労働の上限が適用されています。原則は月45時間・年360時間で、会社が結ぶ36協定(残業についての労使の取り決め)の中身への上限です。

施工管理 辞めたい前に、会社にこう聞く

「うちの36協定では、残業は月何時間、年何時間までになっていますか。」

施工管理の配置換えの見込みを確かめる

今の施工管理の現場の忙しさが理由なら、次の現場や部署がどうなるかを聞きます。

施工管理 辞めたい前に、会社にこう聞く

「今の現場が終わったあと、次はどの現場を受け持つ予定ですか。」

施工管理の評価の仕組みを確かめる

最後に、施工管理を誰がどんな基準で評価しているかを聞きます。

施工管理 辞めたい前に、会社にこう聞く

「施工管理の評価は、誰がどんな基準で決めていますか。私の評価で足りないところを教えていただけますか。」

確かめたうえで辞めると決めたら、申し出の時期は施工管理の退職のタイミングの記事で、申し出と引き継ぎの進め方は施工管理の辞め方の記事でまとめています。

参考: 建設業の時間外労働の上限(2024年4月から)

建設業にも、2024年4月から時間外労働の上限が適用されています。会社の36協定の中身への上限と、一人ひとりの実際の労働時間への上限があります。

施工管理 辞めたいほど残業が多いとき、目安になる決まりをまとめておきます。

表: 建設業の時間外労働の上限(労働基準法)

上限 数え方 何への上限か
原則 月45時間・年360時間 時間外労働だけ 会社の36協定の中身
特別な事情があっても 年720時間 時間外労働だけ 会社の36協定の中身
単月100時間未満、2〜6か月の平均80時間以内 時間外労働と休日労働の合計 一人ひとりの実際の労働時間

※ 労働基準法 第36条、第139条。厚生労働省「建設業の時間外労働の上限規制に関するQ&A」。月45時間を超えられるのは年6か月までです。災害の復旧・復興の工事には、一部の上限が外れる例外があります。

つまり、施工管理の残業がこれらを超えていそうなときは、自分の記録を持って、会社に36協定の中身と実際の時間を確かめる目安になります。

まとめ: 施工管理 辞めたいときは、理由を分けて、確かめてから決める

施工管理 辞めたいときは、理由を分け、今の会社で確かめられることを確かめてから決めます。

この記事で見てきたことを、順番に並べます。

  1. 辞めたい理由には、今の会社の中で変わるものと、会社を変えないと変わりにくいものが混ざっている
  2. 建設業から自己都合で辞めた転職者の理由は、評価・賃金・将来・仕事内容などに分かれている
  3. 辞める前に、残業代の払われ方、残業の上限、配置換えの見込み、評価の仕組みを確かめる

Xさんは、施工管理の残業の記録をつけ始め、次の現場の見込みと評価の基準を上司に聞くことにしました。

表: 施工管理 辞めたい前の早見表

確かめたいこと 施工管理が最初に聞く1つ
施工管理の残業代 残業時間は何をもとに数えているか
施工管理の残業の上限 36協定では月何時間・年何時間までか
施工管理の配置 次はどの現場を受け持つ予定か
施工管理の評価 誰がどんな基準で評価しているか

今日できることは1つです。施工管理 辞めたい理由を3つ書き出し、それぞれ「今の会社で変わりそうか」に丸か三角を付けてみてください。

よくある質問

施工管理 辞めたいと思ったら、まず何をすればよいですか
施工管理を辞めたい理由を書き出し、今の会社の中で変わるものと、変わりにくいものに分けます。変わるものは、会社に確かめてから決めます。
「管理職だから残業代は出ない」と言われました
管理職とされていても、労働時間の決まりが外れる「管理監督者」に当たるかは、仕事の内容、責任と権限、働き方の実態で判断されます。当たらなければ、時間外と休日の割増賃金の支払いが必要です。深夜の割増と年次有給休暇は、管理監督者にも適用されます。 自分の働き方がどうかは、まず会社に、判断の理由を聞いて確かめます。
施工管理 辞めたい理由が評価のときは、どうすればよいですか
まず、施工管理の評価を誰がどんな基準で決めているかを聞きます。基準が示されれば、足りないところが分かります。聞いても基準が分からないときは、次の会社では、評価の仕組みを面接で確かめて選べます。
辞める前に、次の会社を決めておいたほうがよいですか
人それぞれの事情によります。ただ、次の会社の条件を確かめてから決めることは、今と同じ理由でまた悩まないための手がかりになります。施工管理を辞めたい理由を分けておくと、次の会社で何を確かめればよいかもはっきりします。 辞めてから探すか、働きながら探すかの決め方は、施工管理は辞めてから転職するか、働きながら探すかの記事でまとめています。

本記事「施工管理を辞めたいとき、辞める前に今の会社で確かめられること」で使った資料

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