分野別 施工管理の仕事と働き方

設備施工管理の仕事内容と働き方: 管工事の扱う工事・休みの傾向・資格・求人で確かめること

設備施工管理 仕事内容は、空調・換気・給排水などの管工事で、工程・品質・安全・費用を管理し、職人さんや協力会社をまとめることです。業界団体の会員の会社では、月の残業が45時間以内の社員が多い一方、休日は会社の規模で、現場の閉所は元請・下請で差があります。求人では、工事部門の残業と、現場が実際に閉まる日を確かめます。

設備の施工管理は、建築より休みやすいと聞くけれど、自分の会社は違う気がする。施工管理の方なら、そう感じることもあると思います。

この図鑑では、設備施工管理 仕事内容と働き方を、ほかの分野と同じ5つの型でまとめます。ここでいう「設備」は、主に管工事(空調・給排水など)のことです。1人のモデルケースも、一緒に追っていきます。

モデルケース(架空の人物と仮の内容)

Vさんは39歳、管工事の施工管理です。社員60人ほどの設備工事の会社で、空調と給排水の工事を受け持っています。

月に8日は休めない月が多く、もっと休みのある会社に移りたいと考えています。

  1. 設備施工管理 仕事内容は、どんな工事を受け持つか
  2. 設備の施工管理は、どんな立場の会社で働くか
  3. 設備の施工管理の、休み・残業・出張の傾向
  4. 設備施工管理の資格
  5. 設備施工管理の求人で確かめること

設備施工管理 仕事内容は、どんな工事を受け持つか

空調、換気、給水・排水、衛生器具などの、配管やダクトを使う工事です。

まず、設備施工管理 仕事内容の中身を、工事の種類で見ます。

表: 設備施工管理 仕事内容の、工事の例

工事の種類 例
空調・換気 冷暖房の機器、ダクト、換気の設備
給排水・衛生 給水・給湯・排水の配管、トイレや洗面などの器具
改修 古い配管や機器の取り替え

国の技術検定には、「設備」という名前の種目はありません。空調や給排水の工事の施工管理は、主に「管工事施工管理」の種目に当たります。

つまり、設備施工管理 仕事内容は、建物の空気と水の流れを、工事として形にすることです。

では、設備の施工管理は、どんな立場の会社で働くのでしょうか。

設備の施工管理は、どんな立場の会社で働くか

建物の工事の中で、建築の工事と並んで設備を受け持つことが多い分野です。元請として発注者から直接受ける工事もあれば、下請として受ける工事もあります。

設備の工事は、建物の工事と並んで進みます。ゼネコンの下で設備を受け持つ下請の工事もあれば、改修工事などを発注者から直接受ける元請の工事もあります。

業界団体の調査では、現場が4週8閉所以上の割合は、元請の現場で63%、下請の現場で54%でした。

※ 日本空調衛生工事業協会「働き方改革に関するフォローアップアンケート 2026年度調査の概要」(令和8年7月)。会員25社、1,701現場。2025年度の実績です。

つまり、設備の施工管理では、元請の現場か下請の現場かで、閉所の割合に差がありました。

では、設備の施工管理の休みや残業には、どんな傾向があるのでしょうか。

設備の施工管理の、休み・残業・出張の傾向

業界団体の会員の会社の工事部門では、月の残業が45時間以内の社員が85.4%、月8休日以上の社員が83.8%でした。ただ、100人未満の会社では月8休日以上が75.0%に下がります。

同じ業界団体の調査で、工事部門の社員の残業と休日を見ます。

表: 設備施工管理 仕事内容と休み・残業(工事部門の社員の割合)

項目 工事部門
月の残業が45時間以内 85.4%
月の残業が60時間を超える 7.8%
年の残業が360時間以内 56.6%
月8休日以上 83.8%
月8休日以上(100人未満の会社) 75.0%

※ 日本空調衛生工事業協会「働き方改革に関するフォローアップアンケート 2026年度調査の概要」(令和8年7月)。会員93社のうち回答36社で、業界全体の代表ではありません。施工管理の職だけの数字でもありません。

つまり、この調査では、100人未満の会社で、月8休日以上の社員の割合が低めでした。社員60人のVさんの会社は、この傾向に当てはまるかもしれません。

一方で、年の残業が360時間以内の社員は56.6%でした。月の残業が45時間以内の社員は85.4%なので、月ごとの数字だけでは、1年の残業の長さは分からないということです。

出張については、設備の施工管理だけを集計した公的な数字は、調べた範囲では見つかりませんでした。求人ごとに聞いて確かめます。

設備施工管理の資格

1級と2級の管工事施工管理技士があります。元請で下請契約の合計が大きい工事では、監理技術者として1級などの資格が求められます。

設備施工管理 仕事内容と深く関わる資格をまとめます。

表: 設備施工管理 仕事内容と資格(現場の役割)

資格 現場の役割の例
1級管工事施工管理技士 監理技術者、主任技術者
2級管工事施工管理技士 主任技術者

※ 建設業法施行令 第37条、建設業法 第26条、国土交通省「監理技術者制度運用マニュアル」。管工事業は、監理技術者が1級の国家資格者などに限られる「指定建設業」の1つです。監理技術者を置くのは、発注者から直接請け負った特定建設業者で、下請契約の合計が5,000万円以上(税込み)のときです。

つまり、設備の工事を発注者から直接受ける会社では、1級を持つ施工管理の役割が出てきます。

設備施工管理の求人で確かめること

工事部門の残業と休日の実際、元請と下請の割合、現場が実際に閉まる日の3つを聞きます。

Vさんの悩みは、会社の規模の傾向と重なっていました。だから、設備施工管理の求人では、会社全体ではなく、工事部門の実際を聞きます。

設備施工管理 仕事内容について、こう聞く

「昨年度、工事部門の施工管理の方は、月に何日休めましたか。月の残業は平均で何時間、年では何時間でしたか。」

設備施工管理 仕事内容について、こう聞く

「工事は、元請として受けるものと下請として受けるものの、どちらが多いですか。昨年度、現場は4週で何日閉まりましたか。」

参考: 設備の施工管理の、現場の閉所と給料の統計

現場の4週8閉所は、公共工事の元請の現場で高めです。給料は、国の統計に設備の施工管理として使える区分がありません。

設備施工管理 仕事内容を考えるときの、目安をまとめておきます。

表: 設備施工管理 仕事内容と現場の閉所(4週8閉所以上の現場の割合。業界団体の会員の現場)

全体 元請 下請
全体 58% 63% 54%
民間工事 56% 61% 53%
公共工事 67% 72% 59%

※ 日本空調衛生工事業協会「働き方改革に関するフォローアップアンケート 2026年度調査の概要」(令和8年7月)。会員25社、1,701現場。

給料については、国の賃金の統計(賃金構造基本統計調査)で、管工事の施工管理がどの区分に入るかが、職種の解説に書かれていません。「配管従事者」は配管の作業をする人の区分です。

つまり、設備の施工管理の給料は、統計ではなく、求人ごとに月給・残業代・賞与の内訳を聞いて比べます。

まとめ: 設備施工管理 仕事内容は、会社の規模と立場で働き方が変わる

設備施工管理 仕事内容は、建物の空気と水の流れを形にする仕事で、休みは会社の規模と元請・下請で差が出ます。

  1. 設備の施工管理は、空調・換気・給排水・衛生器具などの管工事を受け持つ
  2. 業界団体の会員の会社では、工事部門の月8休日以上は83.8%だが、100人未満の会社では75.0%
  3. 求人では、工事部門の休日と残業の実際、元請と下請の割合、現場が閉まる日を聞く

Vさんは、会社の規模も比べる材料に入れたうえで、面談で工事部門の昨年度の休日数を聞くことにしました。

表: 設備施工管理 仕事内容の早見表

項目 設備(管工事)の施工管理
扱う工事 空調、換気、給排水、衛生器具、改修
立場 元請の工事も下請の工事もある
休みの傾向 会員会社の工事部門で月8休日以上83.8%。100人未満の会社は75.0%
資格 1級・2級管工事施工管理技士
求人で聞くこと 工事部門の休日と残業、元請の割合、閉所日数

今日できることは1つです。去年の1年で、月に8日休めた月がいくつあったかを数えてみてください。面談で聞く数字と、そのまま比べられます。

よくある質問

設備施工管理 仕事内容と、建築の施工管理の違いは何ですか
建築の施工管理は建物そのものの工事を、設備の施工管理は建物の中の空調や給排水などの工事を受け持ちます。同じ現場で一緒に働くことも多く、工程の調整が欠かせません。
設備の施工管理は、建築より休みやすいですか
一概には言えません。業界団体ごとに調査の対象や数え方が違うので、分野どうしで数字をそのまま比べることはできません。会社の規模や元請・下請でも差があるので、求人ごとに確かめます。
「設備」の資格は、どれを取ればよいですか
国の技術検定には「設備」という種目はありません。空調や給排水の工事なら、管工事施工管理技士が当たります。電気の設備なら電気工事施工管理技士です。
設備施工管理 仕事内容は、空調と衛生(給排水)で違いますか
業界団体の調査では、空調と衛生を分けた数字はありません。同じ会社で両方を受け持つこともあるので、求人では、どちらの工事が多いかを聞いておきます。

本記事「設備施工管理の仕事内容と働き方: 管工事の扱う工事・休みの傾向・資格・求人で確かめること」で使った資料

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