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施工管理の職務経歴書は「工事ごと」に書く: 規模・工期・役割の書き出し方

施工管理 職務経歴書は、担当した工事ごとに、種類・規模・工期・自分の役割・工夫したことの5つで書きます。「◯◯工事を担当」の1行では、読む側があなたの経験をほかの人と比べられないからです。資格は、その工事での役割とつなげて書きます。

現場では長くやってきた。でも、書類にするとうまく伝わらない。施工管理の方なら、職務経歴書を前に手が止まることもあると思います。

この記事では、1人のモデルケースと一緒に、施工管理 職務経歴書の書き出し方を順番に見ていきます。

モデルケース(架空の人物と仮の内容)

Pさんは40歳、建築の施工管理です。経験は18年あります。

職務経歴書を書いてみると、「マンション新築工事の施工管理を担当」のような1行が並ぶだけになりました。

この職務経歴書で、Pさんの18年は伝わるのか。4つの順で見ていきます。

  1. 施工管理 職務経歴書は、なぜ工事名だけでは伝わらないのか
  2. 採用する側は、施工管理の経験をどう見ているか
  3. Pさんの施工管理 職務経歴書を書き直すと、何が変わるか
  4. 施工管理 職務経歴書を、どう書き出すか

施工管理 職務経歴書は、なぜ工事名だけでは伝わらないのか

同じ「マンション新築工事」でも、規模と役割で中身がまったく違います。工事名だけでは、読む側はその違いが分かりません。

まず、施工管理の経験が、何によって違ってくるかを見ます。

同じマンションの新築でも、10階建てと30階建てでは、関わる協力会社の数も工期も違います。現場の中で、全体をまとめたのか、一部の工事を受け持ったのかでも、経験の中身は変わります。

法律の上でも、工事の規模と立場で、現場に置く技術者が変わります。工事には「主任技術者」を置き、元請で下請に出す工事の合計が大きいときは「監理技術者」を置くことになっています。

表: 施工管理の経験の中身を分けるもの

施工管理 職務経歴書で分けること 違いの例
工事の種類 分譲マンション、病院、工場、改修工事など
工事の規模 階数、延べ面積、請負金額
工期 6か月の工事か、3年の工事か
自分の役割 現場の責任者か、一部の工事の担当か。主任技術者や監理技術者として配置されたか

※ 建設業法 第26条。監理技術者は、元請で下請契約の合計が5,000万円以上(建築一式工事は8,000万円以上)のときに置きます。

つまり、施工管理 職務経歴書で伝えるべきなのは、工事の名前ではなく「どんな工事で、何を受け持ったか」です。

では、採用する側は、施工管理の経験をどう見ているのでしょうか。

採用する側は、施工管理の経験をどう見ているか

建設業で専門的・技術的な仕事に転職者を採用した事業所の64.2%が、採用の理由に「経験を活かし即戦力になるから」を挙げています。

採用する側が経験をどれだけ重く見ているかは、国の調査で分かります。

建設業で、専門的・技術的な仕事に転職者を採用した事業所のうち64.2%が、採用した理由に「経験を活かし即戦力になるから」を挙げていました。賃金を決めるときに「これまでの経験・能力・知識」を考慮した建設業の事業所も、64.6%ありました。

※ 厚生労働省「令和7年転職者実態調査」。採用の理由は3つまで、賃金の要素は複数回答。施工管理の採用に限った数字ではありません。

つまり、経験は採用でも賃金でも重く見られています。だからこそ、施工管理 職務経歴書では、その経験の中身が読む側に伝わる形にしておくことが大事です。

では、Pさんの職務経歴書を書き直すと、何が変わるでしょうか。

Pさんの施工管理 職務経歴書を書き直すと、何が変わるか

1行だった工事が、規模・工期・役割・工夫の分かる数行になりました。読む側が、ほかの人の経験と比べられる形です。

Pさんは、施工管理として担当した直近の工事1件を、5つの項目で書き直してみました。

見本(書き直す前)

2019年4月〜2021年3月 マンション新築工事の施工管理を担当

見本(書き直したあと。仮の内容)

2019年4月〜2021年3月 分譲マンション新築工事
規模: 鉄筋コンクリート造14階建て、120戸、延べ面積 約9,000㎡
工期: 24か月
役割: 工事主任として躯体工事の工程・品質を管理。協力会社6社との調整を受け持つ(所長の下、施工管理3名の体制)
工夫したこと: 型枠の転用の計画を見直し、躯体工事の工程を2週間縮めた

書き直したあとは、工事の大きさ、施工管理として受け持った範囲、自分で考えて動いたことが分かります。

つまり、Pさんの職務経歴書は、「何年やったか」ではなく「どんな工事で何をしたか」を読み取れる形に変わりました。

書き出してみて、Pさん自身も、自分の得意な工事の種類に気づきました。面接で話すことの準備にもなります。

では、施工管理 職務経歴書は、どんな順で書き出せばよいのでしょうか。

施工管理 職務経歴書を、どう書き出すか

工事を書き出し、5つの項目で埋め、資格を役割とつなげます。最後に、面接で話せる形に縮めておきます。

経験が長いほど、どこから書けばよいか迷いますよね。施工管理 職務経歴書は、次の3つの順で進めます。

施工管理の担当工事を、まず全部書き出す

最初は、施工管理として関わった工事を全部、時期と工事名だけで並べます。そこから、直近の工事と、種類や規模の違う代表的な工事を選びます。

施工管理 職務経歴書の5つの項目で埋める

選んだ工事ごとに、種類・規模・工期・役割・工夫したことを書きます。請負金額が分からなければ、階数や延べ面積など、規模の分かる数字で書きます。

表: 施工管理 職務経歴書の5つの項目と、書く中身

項目 書く中身
工事の種類 建物や工作物の用途、新築か改修か
規模 構造、階数、延べ面積、請負金額の目安
工期 何年何月から何か月
自分の役割 現場での立場、受け持った工種、施工管理の人数の中での位置
工夫したこと 工程・品質・安全・原価で、自分で考えて変えたこと

施工管理の資格を、役割とつなげて書く

施工管理技士などの資格は、資格の欄に並べるだけでなく、どの工事でどう使ったかを書き添えます。

施工管理 職務経歴書で、こう伝える

「1級建築施工管理技士を持っています。直近の分譲マンション新築工事(14階建て、工期24か月)では、工事主任として躯体工事の工程と品質を受け持ちました。」

書き出した工事の経験は、志望動機の材料にもなります。応募先の工事と重ねる書き方は、施工管理の志望動機(中途)の記事でまとめています。

参考: 施工管理 職務経歴書の書き出し用の表

工事1件を1行にして、5つの項目を埋めていく表です。ここから職務経歴書の文章に写します。

施工管理 職務経歴書を書く前の、メモ用の表の見本です。

表: 施工管理 職務経歴書の書き出し表(見本)

時期 工事の種類 規模 工期 自分の役割 工夫したこと
2019年4月〜 分譲マンション新築 RC造14階、120戸 24か月 工事主任(躯体) 型枠の転用計画の見直し
2016年10月〜 病院の改修 5階建て、使いながらの改修 18か月 内装の担当 夜間工事の騒音対策
2014年4月〜 物流倉庫の新築 S造2階、延べ1万㎡ 12か月 施工管理の補助 検査書類の様式づくり

つまり、この表が埋まれば、施工管理 職務経歴書の中身はほぼそろいます。補助の時期の工事も、受け持った範囲を書けば経験として伝わります。

まとめ: 施工管理 職務経歴書は、工事ごとに5つの項目で書く

施工管理 職務経歴書は、年数ではなく、工事ごとの中身で伝えます。

この記事で見てきたことを、順番に並べます。

  1. 同じ工事名でも、規模と役割で経験の中身が違う。工事名だけでは伝わらない
  2. 建設業の事業所は、採用でも賃金でも経験を重く見ている
  3. 担当工事を書き出し、種類・規模・工期・役割・工夫の5つで埋め、資格を役割とつなげる

Pさんは、直近の3件を書き直し、面接でそのまま話せるように、1件30秒の説明も用意しました。

表: 施工管理 職務経歴書の早見表

確かめたいこと 施工管理が最初に書く1つ
施工管理の工事の大きさ 階数、延べ面積、請負金額の目安
施工管理の役割 現場での立場と、受け持った工種
施工管理の工夫 自分で考えて変えたことを1つ
施工管理の資格 どの工事で、どの役割で使ったか

今日できることは1つです。直近の工事1件だけ、5つの項目を埋めてみてください。1件書ければ、ほかの工事も同じ形で書けます。

よくある質問

施工管理 職務経歴書に、工事名や発注者の名前を書いてもよいですか
出してよい範囲は、いまの会社の決まりや、工事の契約によって違います。まず確かめます。 出せないときは、「民間の分譲マンション(14階建て)」のように、工事の種類と規模で書けば、経験の中身は伝わります。
施工管理の補助の経験しかありません。職務経歴書に書けることはありますか
あります。受け持った工種、作った書類、立ち会った検査など、自分が担当した範囲を書きます。 「施工管理の補助」の1行で終わらせず、何を任されていたかを具体的に書くと、経験の中身が伝わります。
施工管理 職務経歴書には、何件くらい工事を書けばよいですか
決まった件数はありません。直近の工事と、種類や規模の違う代表的な工事を選んで書きます。 施工管理の経験が長く、工事が多い人は、似た工事を「同種の工事 ほか5件」のようにまとめると、読みやすくなります。
施工管理 職務経歴書の書き方に、決まった書式はありますか
応募先から書式の指定がなければ、読みやすい形で書けば大丈夫です。 ただ、どの書式でも、工事ごとに種類・規模・工期・役割・工夫が分かるようにしておくと、読む側が比べやすくなります。

本記事「施工管理の職務経歴書は「工事ごと」に書く: 規模・工期・役割の書き出し方」で使った資料

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